Tokyo
- 『葬送のフリーレン』 人生の意味を問う異色ファンタジー:冒険の終幕から始まり、新たな旅へ「人間の寿命は短い」物語は、勇者ヒンメルや魔法使いのフリーレンなどの一行が魔王を倒し、10年にわたる冒険が終わる場面から始まる。従来のファンタジー作品であれば本編となる「魔王を倒す勇者の冒険」ではない。「冒険の後日譚(たん)」から始まる異色作だ。冒頭で、フリーレンはヒンメルのほか、僧侶ハイター、戦⼠アイゼンとともにした冒険を「短い間だった」と振り返る。寿命が長いからこそ、10年という期間に対し淡白...
- 今日は何の日:9月29日日中国交正常化1972(昭和47)年 田中角栄首相と中国の周恩来首相が北京で共同声明に調印し、国交が正常化した。2年後のこの日、羽田と北京を結ぶ定期航空路が開設。国交正常化から50年目の2022年には、岸田文雄首相と習近平国家主席が祝電を交換。岸田首相は「共に日中関係の新たな未来を切り開いていくことが重要」と訴えた。関連記事「ゼロパンダ」狂騒曲と日中関係:パンダ誘致はどうあるべきかトランプ政権下の...
- 「日本人ファースト」の行方と「ハーフ」「ミックス」「先住民族」から見つめ直す日本人の多様性「日本人=単一民族」の根強い思い込み下地さんが自分は日本社会で「マイノリティー」に分類されると意識するきっかけとなったのは、大学で受講した「多文化共生論」の授業だった。「その授業に、“ジャパニーズ・フィリピーノ・チルドレン(JFC)”((1980年代のバブル期以降に日本に出稼ぎにきたフィリピン女性と日本人男性の間に生まれた子どもを指す。父親が養育を放置したケースが多く、フィ...
- 【イグ・ノーベル賞】白黒模様の「シマウシ」に虫よけ効果 日本人19年連続受賞過去には「たまごっち」、カラオケも2025年の「イグ・ノーベル賞」授賞式が9月18日、米東部マサチューセッツ州のボストン大で行われた。同賞は人々を笑わせつつ深く考えさせる研究を顕彰するのを目的としており、会場での発表は笑いに包まれた。今年の日本人受賞者は、農業・食品産業総合研究機構(農研機構)の児嶋朋貴研究員らのチームで、生物学賞を受賞した。研究では、黒毛和牛の体に白い塗料を塗ってしま模様を描き、...
- 大正時代の洋館付き日本家屋「鎌倉 北橋」が供する上質なコーヒーと自家製粉の蕎麦(神奈川・鎌倉)長谷のランドマークだった邸宅へ由緒ある社寺や邸宅が残る鎌倉・長谷の旧市街地。その静かな一角にたたずむ「鎌倉 北橋」は、2024年6月にオープンした蕎麦(そば)と珈琲(コーヒー)のお店だ。築100年を超える「旧加賀谷邸」をリノベーションした建物は、鎌倉市の景観重要建築物。洋館と和館がひと続きになり、明治・大正期の別荘建築の粋を体験させてくれる。足を踏み入れた瞬間、往年のゆとりある暮らしの残り香に包ま...